BLUE REPORT
2026年8月号-2
2026.07.31
中小企業の経営状況の変化への対応<2>
~賃上げの実態と持続的な賃上げに向けた課題~
物価の高騰、それに伴う賃上げへの対応、そして慢性的な人手不足――。
近年の日本経済は、企業経営に大きな影響を及ぼす課題に相次いで直面しています。
特に経営資源に限りのある中小企業にとって、これらは経営の存続を左右しかねない大きな問題です。
当研究所では、これらの課題に関わる中小企業の経営実態を把握するため、
このたび「原油価格高騰等による物価高」「持続的な賃上げへの対応」
「生産性向上・人手不足対応としてのAI活用」の3つの観点から調査を行いました。
今回は前回の物価高に関する報告に続き、「持続的な賃上げへの対応」を取り上げます。
近年、物価の上昇や深刻な人手不足を背景に、経済界では賃上げの動きが広がっています。
大企業では高水準の賃上げが続く一方、雇用の約7割を支える中小企業では原資の確保が難しく、
十分な賃上げに踏み切れない企業も少なくないと推察されます。
政府も最低賃金の引き上げや賃上げ促進税制などを通じて後押しを強めており、この流れは今後も続くと見込まれます。
だからこそ、日本全体で持続的な賃上げを実現できるかは、
中小企業がこの課題を乗り越えられるかにかかっているといえるでしょう。
本レポートでは、中小企業による賃上げの実施状況やその効果、
さらに持続的な賃上げに向けた課題と今後の展望などについて報告します。
調査主体 :フォーバルGDXリサーチ研究所
調査期間 :2026年6月1日~2026年6月30日
調査対象者:全国の中小企業経営者
調査方法 :ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数:1,653人